「物理は難しい」「公式は分かるけれど、問題になると解けない」「典型問題なら解けるのに、模試や過去問になると手が止まる」――。物理が苦手な人には、このような悩みがよくあります。
しかし、物理は勉強の仕方を身につけると、意外と取り組みやすい科目です。化学のように大量の知識を暗記する必要がなく、数学ほど多くのパターンを覚える必要もありません。問題の型を身につけ、現象を正しく読み取れるようになれば、あとは手を動かして解いていくことができます。計算ミスや読み違いを減らせば、高得点も安定して狙えます。
では、物理ができる人は、問題を見たときに何を考えているのでしょうか。
この記事では、「物理ができる人の思考法」から逆算して、どのように勉強すればその考え方を身につけられるのかを、具体的に解説します。
この部分は、先ほどの「入試問題特有の解法」とつなげるなら、かなり良い骨格です。
ただし、記事全体として見ると少しだけ整理した方がいいです。特に、
- 「物理で必要なのは公式の理解・暗記+入試問題特有の解法」という主張
- 「公式の理解と暗記」の具体的な方法
- 「入試問題特有の解法」の体得
という3段階の構造を明確にすると、読者が「結局、物理はどう勉強すればいいの?」を理解しやすくなります。
また、「公式の暗記」という表現は、物理では「公式を覚える」だけでなく「いつ使う公式なのかを理解する」ことまで含めると、後半との整合性がよくなります。
物理ができるための手順
高校物理で必要な姿勢
高校物理を解く上で必要なのは、
「問題文や図から実験・現象の様子を正しく読み取り、高校物理の公式や、過去に解いた問題の解法を応用して、求められている物理量を論理的に導出していく」
という姿勢です。
当たり前のように聞こえるかもしれません。
しかし、このことを意識して勉強しないと、物理が苦手な人ほど、必要以上に遠回りしてしまう可能性があります。
大学入試の物理で求められているのは、基本的には高校物理の範囲です。
大学入試の作問者も、高校物理の知識・公式を使って解けるように問題を作っています。
だからこそ、まず押さえるべきなのは、
- 高校物理の公式を理解し、使えるようにすること
- 入試問題特有の解法を身につけること
この2つです。
もちろん、ごく稀に高校の教科書だけでは対応しにくい問題が出題されることもあります。
しかし、基本的にはこの2つを押さえておけば、大学入試の物理には十分対応できます。
逆に言えば、どちらか一方だけでは不十分です。
公式を知っていても、
「この問題ではどの公式を使えばいいのか」
が分からなければ解けません。
反対に、典型的な解法を知っていても、公式そのものの意味や使い方が分かっていなければ、少し形を変えられただけで対応できなくなります。
したがって、物理では、
「公式を理解して使えるようにする」→「典型的な解法を体得する」
という流れが重要になります。
2.目標とする姿勢を実現するために
では、先ほど説明した、
「問題文や図から状況を読み取り、公式や過去の解法を使って、物理量を論理的に導出する」
という状態になるためには、具体的に何をすればよいのでしょうか。
大きく分けると、
- 物理公式を理解する
- 公式を使えるようにする
- 入試問題特有の解法を体得する
- 問題演習を繰り返して、解法を定着させる
という流れになります。
まずは、最初の「物理公式の理解と暗記」から見ていきましょう。
2-1.物理公式の理解と暗記
公式の理解と暗記は、
- 基礎問題を解くための力
- 応用問題を解くための思考力
の土台になります。
ここが不十分なままだと、勉強が進めば進むほど物理が苦しくなってしまいます。
例えば、
「この問題は解けるけど、少し聞き方を変えられると全く解けない」
という状態です。
これは、公式をただ覚えているだけで、公式の意味や使い方まで理解できていない場合によく起こります。
物理をこの状態のまま入試直前まで持っていくと、かなり危険です。
本番はただでさえ緊張します。
そんな状況で、
「この問題、どの公式を使うんだっけ?」
と毎回考えているようでは、安定して得点することは難しくなります。
だからこそ、早い段階で公式を「理解して、使える状態」にしておくことが重要です。
公式を理解するために必要な参考書
俺は、公式を理解するための参考書には、次の2つの条件が必要だと思っています。
なるべく丁寧な解説がある
まず、公式をただ掲載しているだけではなく、
「この公式は何を表しているのか」
「なぜこの公式が成り立つのか」
「どのような場面で使うのか」
まで説明してくれる参考書を選びましょう。
特に物理が苦手な人は、公式だけを見て理解しようとすると、途中で分からなくなることが多いです。
「公式を覚える」のではなく、
「公式の意味を理解した結果として覚える」
という順番を意識してください。
b.全体をまとめて確認できる
もう一つ重要なのが、物理全体を整理して確認できることです。
物理は、
「力学だけ」
「電磁気だけ」
とバラバラに覚えていると、知識同士のつながりが見えにくくなります。
例えば、力学で学んだエネルギー保存則や運動方程式は、他の分野でも考え方として登場します。
そのため、
「今、自分は物理全体の中のどこを勉強しているのか」
を確認できる参考書があると、知識を整理しやすくなります。
2-2.公式は「基本問題」を解いて身につける
公式を理解したら、次は実際に問題を解きます。
ここで重要なのが、
「公式を覚えるために、基本問題を解く」
ということです。
例えば、運動方程式を勉強したのであれば、
「運動方程式を使って解く基本問題」
を何問も解いてみます。
すると、
「この状況では運動方程式を使う」
「この力を図に書き出す」
「この方向を正に設定する」
といった処理が徐々に自然にできるようになります。
つまり、問題演習によって公式が「知識」から「使える道具」に変わっていくわけです。
この段階では、いきなり難しい問題に挑戦する必要はありません。
まずは基本的な問題を繰り返し解き、
「公式を知っている」→「公式を使える」
という状態まで持っていきましょう。
2-3.入試問題特有の解法を体得する
公式を理解し、基本問題が解けるようになったら、次は入試問題特有の解法を身につけていきます。
ここでは、ある程度「解法の型」を覚えることも重要です。
ただし、単純なパターン暗記だと考えないでください。
大切なのは、
「このような状況なら、この考え方を使う」
という判断を体に染み込ませることです。
例えば、鉛直面内の円運動の問題を考えてみましょう。
最下点で小球を発射し、最上点での速さを求める問題があったとします。
物理ができる人は、問題を見たときに、
「鉛直面内の円運動か。途中の点での速さを求めたいなら、運動方程式を使うよりも、最下点と最上点でエネルギー保存則を使った方がよさそうだ」
と判断します。
これは、単に「エネルギー保存則という公式を知っている」だけではありません。
「この状況ではエネルギー保存則を使う」
という判断ができているわけです。
こうした判断は、初めてその問題を見る人には、なかなか自然には出てきません。
しかし、同じような問題を何度も解いている人にとっては、
「このタイプならエネルギー保存だな」
と、ほとんど反射的に判断できるようになります。
これが、入試問題特有の解法を**「体得する」**ということです。
そして、この力は問題演習を繰り返すことで身についていきます。
最初は解説を読まなければ分からなかった問題でも、何度も解いているうちに、
「この条件ならこの法則」
「この設定ならこの処理」
「この聞かれ方ならこの解法」
と判断できるようになってきます。
つまり、物理の問題演習で身につけたいのは、単に「問題を解けるようになること」ではありません。
問題を見た瞬間に、解法の方向性が見える状態になることです。
これが、入試物理で必要となる「問題を解く力」につながります。
3.物理の勉強は「理解→基本問題→解法の体得」の順番
ここまでの内容をまとめると、物理の勉強では順番が重要です。
まずは、
① 公式の意味を理解する
↓
② 基本問題を解いて公式を使えるようにする
↓
③ 典型的な入試問題を解いて解法を体得する
↓
④ 繰り返し演習して、問題を見たときに解法を判断できるようにする
という流れで進めていきましょう。
物理が苦手な人ほど、いきなり難しい問題を解こうとしがちです。
しかし、
「公式を知らない・使えない」状態と、「解法を知らない」状態は別の問題です。
まずは公式を理解して使えるようにする。
その上で、典型的な問題を通して「どう考えるか」を身につける。
この順番を守ることが、物理を得点源にしていくための近道です。

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