【難易度と対策】慶應商学部はA方式とB方式どっちがおすすめ?

「慶應商学部はA方式とB方式のどちらを受験すべき?」
毎年、多くの受験生からこの質問を受けます。

特に私立専願の受験生は、「小論文が苦手だからA方式にしようかな」と考える人も少なくありません。

しかし、私立専願で慶應義塾大学商学部を第一志望にするなら、B方式をおすすめします。

もちろん、数学が得意な人であればA方式も十分選択肢になります。しかし、多くの受験生にとってはB方式の方が合格可能性は高いと考えています。

その理由を詳しく解説します。

A方式の数学は想像以上に難しい

慶應義塾大学商学部A方式の最大の特徴は、数学で合否が大きく左右されることです。問題自体は難関大の典型問題ばかりでそこまで難しくはありません。しかし、制限時間内に正確かつ素早く解き切るためには、高度な計算力・発想力・処理速度が求められます。典型問題を知っているだけでは十分ではなく、その場で最適な解法を選択する力が必要になるため、多くの受験生が時間不足に苦しみます。

さらに、見落とされがちなのが受験者層のレベルの高さです。A方式には、一橋大学・東京大学・京都大学をはじめとする最難関国立大学志望者が数多く併願します。こうした受験生の多くは、高校2年生の終わりまでに数学の基礎から応用までを完成させ、高校3年生の春には旧帝大レベルの過去問演習に取り組んでいます。そのため、慶應商学部の数学でも安定して高得点を取れる実力を備えている受験生が少なくありません。

一方、私立専願で高校3年生から本格的に数学を始める受験生は、基礎固め・典型問題・応用演習と段階を踏む必要があり、短期間で最難関レベルまで到達するのは容易ではありません。直前期に過去問を解いても4~5割程度にとどまり、合格最低点に届かないケースも珍しくありません。もちろん個人差はありますが、数か月で長年積み上げてきた受験生との差を埋めることは非常に難しいのが現実です。そのため、A方式は数学に絶対的な自信がある受験生向けの入試方式といえるでしょう。

B方式は努力が結果につながりやすい

B方式は、英語・地歴(または数学)・小論文で合否が決まります。中でも合格のカギを握るのが英語です。

慶應商学部の英語は難関といわれますが、その理由は英文そのものの難易度よりも、時間の厳しさにあります。英文のレベルはMARCH上位学部と同程度で、極端に難解な文章が並ぶわけではありません。しかし、MARCHレベルの英文を共通テストのようなスピード感で処理しなければならず、限られた時間の中で複数の長文を正確かつ素早く読み切る力が求められます。

そのため、英単語・英文解釈・長文読解といった王道の学習を積み重ね、音読や時間を計った演習で速読力を鍛えれば、十分に高得点を狙うことができます。特殊な発想よりも、基礎力と演習量がそのまま得点に反映されやすい試験です。

また、地歴についても、慶應義塾大学の他学部と比較すると難易度は比較的穏やかで、文学部と同程度のレベルといわれています。奇問・難問を解くというより、標準的な知識を確実に身につけていれば高得点を狙えるため、努力が結果につながりやすい科目です。

このように、B方式は英語・社会ともに正しい勉強法を継続すれば着実に得点力を伸ばせる入試です。A方式の数学のように最難関国立大学受験生との発想力勝負になる場面が少ないため、多くの私立専願の受験生にとって、合格を目指しやすい方式だといえるでしょう。

小論文は思っているほど怖くない

B方式を避ける理由として最も多いのが、「小論文が苦手だから」というものです。

しかし、慶應商学部の小論文は、過去問を見れば分かるように、ゼロから独創的なアイデアを求められる試験ではありません。出題された文章や資料を正確に読み取り、設問の意図に沿って論理的に答える力が評価される試験です。

実際には、本文中の内容を整理して説明させる問題や、空欄補充・要約に近い形式の設問も多く、「文章をきちんと読めているか」を確認する問題が中心となっています。自由な発想を競うというよりも、国語や現代文で培った読解力と論理的な記述力が問われる試験だと考えてよいでしょう。

そのため、現代文が得意な人や、普段から文章を正確に読める人であれば、特別な小論文対策がなくても十分対応できる問題も少なくありません。もちろん、設問形式や答案の書き方には慣れが必要ですが、過去問演習と添削指導を繰り返すことで短期間でも得点力を伸ばしやすい科目です。

数学のように何年もかけて積み上げた学力が大きく影響する試験とは異なり、小論文は「解き方」と「書き方」を身につければ比較的短期間で伸ばすことができます。実際に、「数学より小論文の方が対策しやすかった」と感じる受験生も少なくありません。

だからこそ、「小論文が苦手だから」という理由だけでA方式を選ぶのではなく、小論文の過去問を一度確認したうえで、本当に自分に不向きなのかを判断することをおすすめします。

B方式がおすすめな人

次のような受験生は、慶應義塾大学商学部B方式との相性が非常に良いでしょう。

  • 英語を得点源にできる人
  • 地歴で安定して高得点を狙える人
  • 私立専願で慶應商学部を第一志望としている人
  • 高校3年生から本格的に受験勉強を始める人
  • 数学に苦手意識がある人、または数学で最難関国立大学志望者と勝負することに不安がある人

B方式は、「数学が苦手だから選ぶ方式」ではありません。英語・社会・小論文という、自分の強みを最大限に生かして合格を目指す方式です。特に私立専願の受験生は、英語と社会を徹底的に鍛え、小論文を過去問と添削で仕上げることで、A方式よりも合格可能性を高められるケースが多くあります。自分が最も得点しやすい科目で勝負することが、慶應商学部合格への近道です。

A方式が向いている人

もちろん、A方式が向いている受験生もいます。A方式は数学で差をつける入試であるため、数学を得点源にできる人ほど大きなアドバンテージがあります。特に、国公立大学との併願を考えている受験生や、長期間にわたって数学を学習してきた受験生には有力な選択肢となります。

A方式がおすすめな人

  • 数学を最も得意科目としている人
  • 一橋大学・東京大学・京都大学などの最難関国立大学を第一志望としている人
  • 過去問で慶應商学部の数学を安定して6割以上得点できる人

このような受験生であれば、A方式の数学を武器に合格を狙える可能性は十分あります。一方で、「小論文が苦手だから」という理由だけでA方式を選ぶのはおすすめできません。自分が最も得点を伸ばせる科目で勝負できる方式を選ぶことが、合格への近道です。

結論|私立専願ならB方式を第一候補に

私立専願で慶應義塾大学商学部を目指す受験生であれば、B方式を第一候補として検討することをおすすめします。

A方式は、数学で高得点を取れる受験生にとっては非常に魅力的な方式です。しかし、数学の難易度だけでなく、一橋大学・東京大学・京都大学などの最難関国立大学を目指す受験生とも競争することになります。長期間にわたって数学を鍛えてきた受験生と、短期間で差を埋めるのは決して簡単ではありません。

一方、B方式は英語・社会・小論文を戦略的に対策することで、合格可能性を高めることができます。英語は時間との勝負になる試験ですが、単語・英文解釈・長文演習を積み重ねることで得点力を伸ばしやすく、社会も知識を積み上げることで安定した得点源になります。小論文も過去問演習や添削を通して十分に対策可能です。

もちろん、最終的には自分の得意科目や現在の学習状況に合わせて方式を選ぶことが大切です。しかし、「小論文が苦手だから」という理由だけでA方式を選択するのはおすすめできません。

大切なのは、自分が最も得点を伸ばせる科目で勝負することです。自分に合った戦略で受験方式を選ぶことが、慶應商学部合格への近道です。

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