慶應義塾大学経済学部は、言わずと知れた慶應の看板学部の一つです。
慶應の中でも特に人気が高く、毎年多くの受験生が志望するため、入学するのが非常に難しい学部として知られています。
では、なぜ慶應経済はそれほど難しいのでしょうか。
ここでは、受験生層と試験科目の観点からその理由を解説します。
慶應経済の入試には大きく分けて
- A方式(英語+数学)
- B方式(英語+社会)
の2つの方式があります。
A方式は英語と数学で受験する形式であり、数学が得意な受験生を対象とした入試方式です。
そのため、東京大学や一橋大学、旧帝大などを志望する受験生が併願として受験することも多く、受験生のレベルが非常に高いことで知られています。
また、2027年度入試からは小論文試験が廃止され、英語と選択科目の2教科型の入試へと変更される予定です。
これにより、A方式では英語と数学の2科目で合否が決まる入試となり、これまで以上に学力勝負の色が強くなると考えられます。
今回は、その中でもA方式に絞り、理系の受験生で慶應経済を志望している人向けに、慶應経済の難しさについて解説していきます。
併願する受験者層のレベルが非常に高い
慶應経済の難しさの最大の理由は、受験する学生のレベルが非常に高いことです。
慶應経済を受験する人の多くは、次のような大学を第一志望にしています。
- 東京大学
- 京都大学
- 一橋大学
つまり、日本トップクラスの国立大学を目指す受験生が併願として慶應経済を受けるケースが非常に多いのです。
そのため、単純な試験の難易度だけでなく、受験者のレベルの高さによって合格ラインが押し上げられる傾向があります。
また、東大志望者の中には
東大文Ⅱ志望 → 併願で慶應経済
という受験パターンも多く見られます。
このように、慶應経済は私立大学でありながら、国立最難関レベルの受験生と競争することになる学部なのです。
科目別難易度
数学
慶應経済では、数学を選択して受験することが可能です。
特に東大・一橋志望の受験生の多くは数学受験を選ぶため、数学選択者のレベルは非常に高い傾向があります。
問題自体は奇問ではなく、標準〜やや難しいレベルの問題が中心です。
しかし、受験者のレベルが高いため、少しのミスでも大きく不利になる試験でもあります。
そのため、基本問題を確実に解ける計算力と安定した得点力が重要になります。
慶應経済の数学は大問が6題あり、出題範囲も幅広いため、全分野をバランスよく学習する必要があります。
また、後半の問題([4]〜[6])では記述式の問題が出題されることがあり、論理的に答案を書く力も求められます。
おすすめ参考書
- 青チャート(エクササイズ)
- 良問のプラチカ
- スタンダード演習
これらの問題集で標準〜やや難レベルの問題を確実に解けるようにしておくことが重要です。
英語
慶應経済の英語は、入試の中で最も重要な科目です。
最大の特徴は、足切り(第一段階選抜)があることです。
慶應経済の一般入試では、英語が最重要科目です。
第一段階選抜(足切り)では
- A方式:160点中90点程度
という形になっています。(※2026年度までの得点です。)
つまり、英語で一定以上の得点を取れないと足切りを突破することができません。
そのため、英語の点数が一定ラインに届かない場合、他の科目が良くても不合格になる可能性があります。
英語の問題は長文読解が中心で、
- 語彙力
- 読解スピード
- 文法知識
の3つが非常に重要になります。
特に慶應の英語は語彙レベルが高く、選択肢でも細かい知識が問われることが多いのが特徴です。
おすすめ参考書
長文
- ポラリス3
- 速読英単語(上級)
英作文
- 竹岡広信の英作文
- ドラゴン・イングリッシュ基本例文100
- 英作文ハイパートレーニング(自由英作文編)
どうすれば慶應経済に受かるのか
慶應経済に合格するためには、総合的な学力の高さが必要です。
特に重要なのは次の3つです。
英語で安定して高得点を取ること
足切りがあるため、英語が苦手だと合格は非常に難しくなります。
目安としては、全統記述模試で偏差値70以上を安定して取れるレベルが必要と言っても過言ではありません。
慶應に合格する学生の特徴として、英語が得意な人が多いという印象があります。
大学受験において「英語が得意」と言えるレベルは、上位5%に入ることです。
つまり、早慶上智レベルを目指す場合は偏差値70以上は欲しいところです。
勉強している科目の中で、英語が一番得意と言えるレベルまで実力を高める必要があります。
東大・一橋レベルの数学に触れておく
慶應経済に合格するためには、東大や一橋レベルの数学にも触れておくことが有効です。
慶應経済の数学は奇問が多いわけではなく、基本的には標準的な問題が中心です。しかし、計算処理のレベルやスピード感は一橋大学と同程度と感じる受験生も多く、決して簡単な試験ではありません。
一橋大学の数学は、旧帝大レベルの典型問題をベースにした問題が多く、計算処理力と論理的な思考力の両方が求められる試験です。この点では、慶應経済の数学とも比較的近いタイプの問題と言えるでしょう。
また、慶應経済の数学では記述式の問題も出題されるため、単に答えを出すだけでなく、数学的な考え方を論理的に説明する力も必要になります。
そのため、慶應経済を目指す受験生は
- 一橋大学
- 東京大学
- 京都大学
などの過去問にも触れ、数学を論理的に記述する練習をしておくことが重要です。
このような演習を通して思考力や記述力を鍛えておくことで、慶應経済の数学にも十分対応できるようになります。
このように慶應経済は
- 受験者のレベルが非常に高い
- 英語の足切りがある
という理由から、私立文系の中でもトップクラスに難しい学部と言えるでしょう。

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