数学の網羅系参考書として、多くの受験生から絶大な支持を受けている『Focus Gold(フォーカスゴールド)』と『青チャート』。これらを完璧に使いこなせば数学の成績を大きく伸ばせる反面、「ボリュームが多すぎて途中で挫折してしまった」という声も少なくありません。
短期間で全範囲を学べる『基礎問題精講』などの教材は効率よく進められる反面、難関大入試を突破するための圧倒的な「演習量」を確保するには、やはりこれら2冊のような網羅系参考書での反復学習が必要不可欠です。
今回は、この2大参考書の難易度の違いから、志望校に合わせた選び方、そして挫折を防ぐ「超効率的な使い方」まで徹底解説します。
1. Focus Gold・青チャートの対象者は?どのレベルから必要?
Focus Goldや青チャートは、MARCH、東京理科大学、さらには旧帝大・早慶・医学部といった難関大以上を目指す受験生向けの教材です。
特にMARCHレベル以上の入試では、単なる公式の暗記ではなく、高い計算力や公式の本質的な理解度が問われます。そのため、少なくとも青チャートの「重要例題」クラスの問題は、見た瞬間に解法が浮かぶレベルまでマスターしていないと、実際の入試で太刀打ちすることはできません。
2. 【難易度比較】Focus Goldと青チャート、どちらが難しい?
結論から言うと、全体の難易度はFocus Goldの方がやや高めに設定されています。それぞれの問題レベルの対応関係は以下の通りです。
| 青チャート | Focus Gold | レベルの目安 |
| エクササイズ(章末問題) | Step Up | 地方国公立・MARCHレベル |
| 総合演習 | Level Upの演習問題 | 難関国公立・早慶レベル |
| (該当なし) | チャレンジ・実践問題 | 旧帝大・東大・京大レベル |
青チャートの最高難度である「総合演習」に対し、Focus Goldにはそれらを超える「実践問題」という項目が用意されています。ここでは東大をはじめとする最難関大の過去問も数多く扱われており、「Focus Gold1冊を仕上げて東大に合格した」という声があるほど、ハイレベルな良問が揃っています。
3. 結局、どちらの参考書がおすすめ?志望校別の選び方
当メディアがおすすめするのは、基本的には『Focus Gold』です。
Focus Goldは日東駒専レベルの基礎から東大レベルまで網羅しているため、学力が上がるにつれて教材を買い替える必要がなく、必要に応じていつでも基礎の復習に戻ることができます。
さらに、随所にある「コラム」のクオリティが非常に高く、以下のような一歩踏み込んだテーマを網羅しています。
- 幾何の解法アプローチ
- 複素数平面の上手な使い方
- 三角関数の視覚的理解
- 初等幾何の裏ワザ的テクニック
これらを読み込むことで、初見の問題に対する数学の“引き出し(アプローチの選択肢)”が格段に増え、実戦力が養われます。
ただし、注意点もあります
Focus Goldは非常に分厚く、骨のある問題も多いため、基礎力がない状態から始めると高確率で挫折します。また、東大・京大・国公立医学部といった最難関大を目指さない受験生にとっては、一部の項目がオーバーワークになってしまうケースもあります。
そのため、「MARCHや地方国公立大が第一志望で、まずは標準問題を確実に得点したい」という方は、バランスの良い『青チャート』を選ぶのが確実です。
4. 挫折を防ぐ!網羅系参考書の「超効率的な使い方」
Focus Goldや青チャートはその圧倒的な問題量ゆえ、1周するだけでも早くても1ヶ月、通常は3ヶ月ほどかかります。
しかし、一番やってはいけないのが「一度解いただけで復習せずに先へ進めること」です。1ヶ月後に最初のページを見返したとき、「全然覚えていない…」となっては、せっかくの膨大な勉強時間が無駄になってしまいます。
網羅系参考書を最大限に活かすコツは、「英単語帳のように使うこと」。つまり、短期間で高速にくり返す学習を心がけましょう。
おすすめの反復法
- ステップ1:まずは「1〜30題」を解き、間違えた問題にチェックをつける。
- ステップ2:もう一度「1〜30題」のチェックがついた問題だけを復習する。
- ステップ3:次の「31〜60題」に進み、解き終えたら「1〜60題」の総復習を行う。
このように、小さなブロックごとに「進む→戻る」を繰り返しながら進めることで、脳への記憶の定着率がグッと上がります。
解けるようになるだけでなく、「迷わず最速で解けるレベル」までこのサイクルを繰り返すこと。これこそが、Focus Goldや青チャートを最強の武器に変える唯一のルートです。

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